一方で、EC加盟店ではどうでしょうか?オンライン決済は、店舗スタッフがその場に立ち会うことができず、お客様とシステムとの「非対面」のやりとりに依存しています。そのため、仮に決済が完了しなかったとしても、加盟店側ではすぐに気づけないケースが多々あります。
EC加盟店の「決済承認率」を可視化する意味とは?
〜24時間365日、売上の機会損失を防ぐために〜
こんにちは、YTGATE代表の高橋です。実店舗では当たり前のように行われているクレジットカード決済。お客様が商品を手に取り、レジで「カードでお願いします」と差し出した瞬間から、スムーズに決済が完了するのが当然とされています。店頭の対面決済では、お客様が目の前にいるという性質上、決済に失敗することは非常に稀です。よほどのシステム障害や通信トラブルでもない限り、決済承認率はほぼ100%に近い状態を維持しています。

目視では限界があるECの決済確認
ECサイトは365日、24時間休まず営業しています。特に深夜帯や週末、セール期間中などはアクセスが急増し、注文数も一時的に跳ね上がります。しかし、こうしたタイミングで仮に決済エラーやシステム不具合が発生していた場合、その影響は膨大です。何が起きているのかをリアルタイムで目視で確認するのは困難ですし、ましてやお客様がどんなエラーに直面したのか、店舗側からは見えにくいのが現実です。ECにおける「カードが使えない」問題は、対面決済と比べてはるかに発見が遅れやすく、売上へのダメージも大きくなりがちです。
決済が失敗していることに気づけないリスク
実際に、加盟店様からは以下のような声を耳にすることがあります。
「週末にかけて注文数が急に減ったが、理由が分からない」
「特定のカード会社だけ承認率が落ちていたことに、ユーザークレームで気づいた」
「3Dセキュア導入後、承認率が下がっていたが原因が分からない」
こうしたケースの多くは、決済承認率の可視化ができていないことに起因しています。つまり、加盟店自身が「何が起きているのか」に気づけず、対策も後手に回ってしまうのです。
決済承認率の可視化がもたらす効果とは?
では、決済承認率を「見える化」することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
1. 問題の早期発見が可能になる
承認率が時間帯別、カード会社別、デバイス別などでモニタリングされていれば、普段とは異なる傾向が発生した際に、すぐにアラートを上げることができます。
たとえば:
「夜間帯だけxxカードの承認率が急落している」
「xxカードの決済だけ失敗率が高い」
「xxカードの3Dセキュア認証が通らない」
このように、気づきの早さ=売上の防衛力につながります。
2. 顧客体験の改善に直結する
決済エラーが頻発していることに気づかないままだと、ユーザーはその場で購入を諦めてしまいます。そして何も言わずに、もう戻ってこないかもしれません。
しかし、可視化によって「どこで、誰が、なぜ決済に失敗しているのか」が見えるようになれば、エラーの原因を取り除く施策も打てるようになります。
その結果、決済成功率を上げる=顧客満足度を上げる施策に直結します。
3. 決済業者やカード会社との対話がしやすくなる
可視化された承認率データは、決済代行会社やカード発行会社とやり取りする際の"共通言語"になります。
「このBIN(カード番号の先頭6桁)での承認が落ちている」
「このカード会社だけ3Dセキュア後の離脱が多い」
といった具体的な情報を提示できれば、改善依頼や調整依頼の説得力が格段に増し、対応スピードも上がります。
「リアルタイム分析」こそがEC加盟店の新しい武器に
今や、ただ商品を並べておくだけではECの売上は伸びません。同じくらい重要なのが、「決済体験を最適化する」ことです。その第一歩が、承認率の可視化です。それは単なるモニタリングではなく、ビジネスの"血流"とも言える売上の流れを、データとして把握し、守るための行動です。YTGATEでは、加盟店様の決済承認率をリアルタイムで可視化し、不正リスクと売上ロスの両面から支援するためのソリューションをご提供しています。

決済の可視化は「YTGuard」
店頭では当たり前に「通る」カード決済。ECにおいても、それを当たり前にするには「見える化」が欠かせません。決済の裏側で起きている"機会損失"に目を向け、今すぐ可視化の一歩を踏み出してみませんか?